アントニオ・カンドレーヴァ
Antonio Candreva

元々はトレクアルティスタを本職としていたが、中盤すべてのポジションでプレーできるだけの柔軟性を持ち、3トップで起用されればウイング的な役割もこなすマルチロール。スピードとテクニックを生かした突破と高精度のキック、豊富な運動量が持ち味。

ユース年代から代表に名を連ね、2008年トゥーロン国際大会、2008年北京五輪、2009年U-21欧州選手権に出場。普段はクールだが熱くなると退場してしまうタイプで、2008年のトゥーロン国際大会のトルコ戦でその悪癖が出て退場を命じられると、ロッカールームへ向かう通路で膝に両手をついて頭を落とし、そのシーンをカメラに抜かれた。

プリマヴェーラ時代を過ごしたテルナーナでプロキャリアをスタートし、07/08シーズンのウディネーゼでセリエAデビュー。翌シーズンはリヴォルノへレンタルされると、33試合2ゴールの活躍を見せチームをセリエA昇格に導く。そのままリヴォルノに残った09/10シーズンは、開幕から低迷を続けるチームの中、孤軍奮闘のプレーを披露し評価を高めると、冬のメルカートでユヴェントスへレンタル移籍。ジエゴの控えとなるトレクアルティスタ、インクルソーレやサイドアタッカーなど、リヴォルノ同様こちらも低調なシーズンを送っていたユヴェントスの中で、常にアグレッシブで印象的なプレーを常に続け、2009年11月14日にはオランダ戦でアッズーリデビュー。順風満帆なキャリアが進むと思われたが、シーズン終了後ユヴェントスは買い取りのオプションを行使しなかった。

翌10/11シーズンは保有権を持つウディネーゼへ戻ったが、夏のメルカート中にパルマへのレンタルが決定。所属チームがころころと変わってしまうのが悩みだが、所属したすべてのチームで安定したパフォーマンスを見せている。

2012年1月からローンされたラツィオで素晴らしいプレーを見せ、翌2012-13シーズン終了後にクラブが共同保有権の買い取りオプションを行使。一年後には完全移籍を果たした。ラツィオでは二けたゴールを3シーズン連続であげるなど高い評価を得ている。