グラツィアーノ・ペッレ
Graziano Pellè

レッチェ下部組織育ちのストライカー。2005年ワールドユースに出場し4得点を挙げる活躍に加え、クッキアイオでのPK成功を披露するなどし脚光を浴びる。

大柄な体躯を持ち、高さと強さを兼備するとともに足元もしっかりしており、周りを使うポストワークも可能。その反面、積極性に欠ける部分があったため、ポテンシャルの高さは評価されていたが、結果を出すのに時間を要した。

その才能が開花したのは、オランダであった。08/09シーズンにAZで優勝を経験、また12/13シーズンに加入したフェイエノールトでゴールを量産し、14/15シーズンにはプレミアリーグのサウサンプトンへとステップアップを果たした。オランダ国内ではペッレの髪型が流行し、真似する子供達で溢れたという。

さらにコンテ監督政権下の2014年10月、EURO2016予選のアゼルバイジャン、マルタ戦へ向けた代表メンバーに招集され、マルタ戦でアッズーリデビューを果たすと代表初ゴールをマーク。そのゴールが決勝点となり、チームを勝利に導いた。29歳での代表デビューは「遅咲きである。」と本人も語っている。

元々、子供のころは社交ダンスと二足の草鞋を履いており、姉と共に出場していたと言う。ラテンダンス部門で優勝経験があるという。そうしたダンスの経験が大柄でありながら柔らかい足元を作ったと言われている。