ナセル・シャドリ
Nacer Chadli

10/11シーズンに立身出世を果たした、ベルギー屈指の仕掛け役。

トヴェンテでは左ウイングで主にプレーするが、純粋なウインガーというよりは、中寄りでプレーしてゴールを決めたり、アシスト役になることを好むため、セカンドストライカーに近く、いい意味でインテリジェンスがありチームのために働ける選手。スピードと北アフリカ人らしい足元の巧さが両立しており、リカルド・クアレスマ型のウィンガーと言えよう。

ベルギー生まれだが、ベルギーのチームからMVVの下部組織へ移り、07/08シーズンにオランダ2部のAGOVVでプロ・デビュー（AGOVVではテクニカル・ディレクターのテド・ファン・レーウェンが他チームへの流出を避けるためにKaliffeという通り名を使っていた）。その後、秘めた才能はすぐに輝きを見せ、10/11シーズンにトヴェンテへ加入してブレイク。同年12月のUEFAチャンピオンズリーグ・トッテナム戦ではFKを決めた。

その活躍から、ベルギー代表とモロッコ代表のどちらを選択するかに注目が集り、トヴェンテのプロドーム監督もベルギーを選ぶようにアドバイスするなど話題となったが、シャドリ自身はルーツであるモロッコを選択し、北アイルランドとの親善試合でデビュー。しかし、（北アイルランド戦が国際Aマッチでなかったため）その後はベルギー代表に突如鞍替え。2011年2月に初招集された。

コ・アドリアンセ曰く「（プレーは元より）顔立ちまで美しい」とのことでボールに関与させる回数を増やすためにトップ下やセンターハーフ（１０番）の位置でプレーさせたがっている。