ダヴィド・ルイス
David Luiz Moreira Marinho

新時代の世界最高センターバック候補といえるブラジル代表DF。アグレッシブに前からボールを奪うのが得意な選手であり、身体能力の高さと冷静さと大胆さを持ち合わせた優れた守備技術、DFとは思えぬほどのハイレベルな足元の技術を兼備した才能の塊。プレー精度の不安定感と、ムラっ気が目立つメンタル面が改善されれば、欧州でも最高クラスのセンターバックへと成長する可能性は高い。

ムードメイカーとしての才能にも秀でており、チェルシー時代のチームメイトであるマタが「彼と一緒にいて、彼のジョークに噴出さないやつはこの世に存在しない」と豪語するほど、周囲を和ますセンスは天下一品。その愛されるキャラクターでファンからの人気も高い。

07/08シーズンには不調だったベンフィカの中で「唯一当たった補強」と言われ、怪我人続出の最中にレギュラーとして継続的に出場し、ミスなく安定したパフォーマンスを見せた。08/09シーズンにはキケ･フローレス監督の下で両サイドバックも経験し、ドリブル突破やクロスでのチャンスメイクなど攻撃面でのプレーの幅も広げている。

10/11シーズン途中からはイングランド・プレミアリーグのチェルシーに移籍。ただ、モウリーニョ監督の下ではあまり最終ラインの戦力として高い評価を受けられず、ボランチとして起用された。彼独特の不安定感がモウリーニョの好みに合わなかったと言われており、2014年夏には代表の同僚チアゴ・シウヴァと相談の上でパリ・サンジェルマンへの移籍を決断している。

2010年に行われたW杯後、世代交代を図っていた“セレソン”に初招集。チアゴ・シウヴァとともにセンターバックのレギュラーを任されており、地元開催の2014年ワールドカップでも活躍を見せている。