ラミレス
Ramires Santos do Nascimento

質と量を兼ね備えた走力でピッチを所狭しと駆け回る、セレソン屈指の“box to box プレイヤー”。

クルゼイロ時代に「青いケニア人（Blue Kenyan、マラソンが得意なケニアだから）」と呼ばれるほど豊富な運動量とプレーエリアを持ち、自陣のPA内と敵陣のPA内の間を行き来し、チームのピンチを防いだかと思えば、次の瞬間には自慢の快速を飛ばして敵陣でチャンスメイクを行う。また、欧州でもトップクラスのスピードは、チェルシーで一、二を争う快速の持ち主ダニエル・スターリッジを「もし、チェルシーのメンバーで400mを出るならば、アシュリー・コール、ボジングワ、ラミレスと組むよ。アンカーは『おれ』と言いたいところだけど、ラミレスに任せるしかないね。彼は本当に速いから」と言わしめるほどのレベルにある。

一方で、技術面はブラジルの一流選手にしては普通（といっても高いのだが）であり、ビッグクラブレベルではパスミスやボールキープを苦手にしておりボールを不用意に失う場面が散見される。

2008年に行われた北京五輪でU-23ブラジル代表として銅メダル獲得に貢献するだけではなく、翌年のコンフェデレーションズカップでは「陰のMVP」をもらってもいいほどの活躍を見せ、09/10シーズンはベンフィカに引き抜かれて欧州に挑戦。高い万能性でその実力がヨーロッパの舞台でも十分に通用することを証明すると、2010年にはチェルシーへステップアップを果たした。