ラダメル・ファルカオ
Radamel Falcao García Zárate

恵まれた体格の持ち主ではないが、鋭いゴール嗅覚で決定機に顔を出し、左右両足から放たれる正確なシュートでゴールネットを揺らす、コロンビアを代表するゴレアドール。

クロスボールやロングボールに対するポジショニングと動き出しが巧みで、シュートバリエーションの豊富さとシュートテクニックの高さも光る。また、177cmと上背はないが、特筆する跳躍力を備えているため、ヘディングも得意としている。ただ、オフザボールの質が高く、周囲を活かすためのフリーランニングも平然とやってのけるインテリジェンスさを持つ一方、体を張ったポストワークは少し苦手としている印象で、3トップの中央で起用されても、基準点として評価を受けることは少ない。

リーベルの下部組織に所属していた頃、2005年に行われた南米ユースにてロダジェガの相棒として注目を浴び、同年のワールドユースにもU-20コロンビア代表として出場。その後は、05/06前期リーグで点取り屋として才能を開花させ、一躍国内を代表するストライカーに成長。09/10シーズンにポルトへステップアップを果たした。ちなみに、現在は純正のストライカーとしてその名を轟かせているが、若かりし頃は1.5列目タイプという印象で、トゥーロン2004でもシャドーストライカーのような使われ方をされていた。

ちなみに、コロンビア人には珍しい「ファルカオ」という名は、自身の先祖がブラジル人であり、父親がブラジル代表の名選手ファルカンのファンだったためにそう名付けられた。