マティアス・フェルナンデス
Matías Ariel Fernández Fernández

チリ代表屈指のテクニシャン。U-20では主将も務めた名パサーで、2007年と2011年のコパ・アメリカ、2010年W杯メンバー。チリ人の父親とアルゼンチン人の母親のもとブエノスアイレスに生まれ、幼くしてチリに移住した。

コロコロ時代から創造性に富んだ司令塔として欧州のクラブから熱烈な視線を注がれていた。そのコロコロでは史上最高の選手の一人に数えられ、2006年にはパラシオ、ガーゴ、セニを抑えて南米最優秀選手に選ばれた。チリ人としては1997年のサラス以来となる快挙だった。

南米最優秀選手の名を引っ提げて20歳の若さでビジャレアルに移籍するも期待されたほどの活躍はみせられず。その後、スポルティング・リスボンでは主力としてプレーするとセリエA・フィオレンティーナへと移籍。イタリアで3センターのインサイドハーフとして起用されると、それまでの単なるテクニシャンという評価を覆すようにプレーの幅を広げた。

運動力や精神面の強さがあるわけではないが、体の強さ、柔軟な足技から繰り出されるフェイント、正確なシュートが武器。またFKのスペシャリストで、真面目、努力家、謙虚だと評価を受ける。左サイドから切れ込む動き、キュッと反転する切り返しを好む。技術の高さ故か、時折サーカスプレーに走ることがある。

2007年のコパ・アメリカでは不調に陥り、気落ちした場面もあった。

背番号は14番を好んでつけている。