相馬 崇人
Takahito Soma

正確な左足と鋭いドリブル突破でチームに決定機を演出するサイドアタッカー。

東京ヴェルディの下部組織出身で、才能豊かな選手が集まった「81年組の一人（他には、平本一樹、戸川健太）として注目を集めるが、順当にトップチームへの昇格は果たせず、国士舘大に進学。その後、大学4年間を経て、2003年に東京Vに入団した（ちなみに、サッカー部は退部しており、大学生のままプロ入りし、その後に卒業という流れ）。

加入初年度は出場機会はほとんどなかったが、2004年に当時日本代表に選ばれることも多く、長期間チームを離れる機会があった三浦淳宏の穴埋め役として、アルディレス監督に指名されると活躍。三浦が戻ってからもレギュラーポジションを死守すると、瞬く間にリーグを代表するサイドアタッカーへ成長した。

2006年からは、チームがJ2に降格したこともあり、浦和レッズでプレー。しかし、ここでは三都主や平川とのレギュラー争いに苦戦し、シーズンを通じて出場機会を得られたのは2008シーズンのみという結果に終わった。

それからは、海外移籍を目指し、2008年のシーズンオフには、ドイツ・ブンデスリーガ2部のフライブルクの練習に参加。最終的には交渉にまで至らず、無所属期間を経験するが、欧州のチームが200近く集まりトレーニング合宿を開いているトルコで、オファー待ちのブラジル人選手同士で作ったブラジル選抜に加わったことでアピールに成功。2009年にマリティモへの移籍を決めた。

ポルトガルでは合計2シーズン（当初はスーパーサブ的な位置付けで、後半戦からレギュラーとなった）に渡ってプレーし、ポルト戦でもゴールを挙げるなど、それなりの成績を残したが、2010年6月にはドイツ2部のコットブスへ。ここでは21試合に出場し、1得点を記録した。

そして、2011年7月には約2年半ぶりとなるJリーグ復帰を果たし、ヴィッセル神戸へ。加入直後には故障離脱を経験するが、シーズン途中にレギュラーポジションを獲得。これまでチームに足りていなかった左サイドからの崩しを提供した。