チャーリー・アダム
Charles (Charlie) Graham Adam

2010年5月22日、ブラックプールは実に40年ぶりにトップリーグ昇格を勝ち取ったが、その試合でブラックプールの1点目を完ぺきなFKで決めたのが、24歳のスコットランド代表、チャーリー・アダムであった。

2003年にレンジャーズでプロデビューすると、06/07シーズンにはリーグ32試合11ゴールとブレイク。その後出場機会を失い、08/09にレンタルでブラックプールへ。この移籍がプロキャリアに光をもたらす。着実に成果を上げて完全移籍で再入団すると、09/10シーズンにはシーズン18ゴール8アシストの大活躍。昇格プレーオフではFKを叩き込み、チームをプレミアリーグ昇格に導く大原動力となった。

10/11シーズン、イングランドのトップリーグへフィールドを移してもその力は輝きを放つ。中盤のやや右からDFラインの前を動きながら、的確なカバーリングでボールを奪い、長短を用いたとパスワークで攻撃をタクト。また、個人での突破にも長けており、機を見てドリブルから強烈なシュートや左足からの正確なキックで相手GKを脅かすプレースキックでも魅了し、シーズンオフにはリヴァプールへの移籍を果たしたが、１年で放出された。

＜プレースタイル＞
中盤の底を回遊しながら、気を見てロングパスを飛ばす。左足ロングパスの精度はプレミアの中でもトップクラス。惜しむらくは、驚異的な精度のパスを出せる割にはビルドアップで目立つことが少ないこと。

守備はムラがあり、鋭い読みでボール回収を担う日もあれば、あっさり抜かれて穴になる日も。フィジカル勝負にはやや弱い。スピードはそこそこだが、ドリブルのコース取りや加速のタイミングが巧いため、実際以上に速く見える。一方で機動性には難があるか。