セイドゥ・ドゥンビア
Seydou Doumbia

脅威的なスピードを誇るコートジボワール代表FW。ドログバの親戚という話もあるが、全く定かではない情報である。

18歳にしてコートジボワールリーグ得点王を獲得し、2005年に来日してヴィッセル神戸のトライアルを受けたが家庭の事情で帰国。

2006年に改めて来日し、柏レイソルに加入。戦術面で課題が大きく、なかなか出番は得られずに終わったものの、2008年に徳島にレンタル移籍するとエースとして活躍。さらに夏に行われた日本代表戦では、嘘か真か「日本にたまたまコートジボワール人の選手がいたから」という理由で代表に突如招集されてデビューを飾り、しかも右サイドから好プレーを見せた。

その後、2008-09シーズンにスイスのヤングボーイズからオファーを受けて移籍すると、いきなりシーズン20ゴールをあげて得点王を獲得。スタメン7試合、24試合が途中出場という状況での快挙で、一気にブレイクした。

2009-10シーズンも30得点とゴール量産し、2年連続の得点王獲得。さらに、スイスリーグの最優秀選手賞、「Axpo Player of the Year 2010」を受賞した。

2010年1月にCSKAモスクワと5年契約を結び、その年の夏にチームへ加入。すると、ヴァグネル・ラヴとのアタッキングデュオでリーグを席巻。

2011-12シーズンはさらなる飛躍を果たし、国内では得点ランキングを独走。CLでもグループステージで5得点をあげ、CSKAモスクワのベスト16入りに貢献している。

細かく負傷で離脱するためにコートジボワール代表からは一時離れていたものの、2014年ワールドカップを前に再び招集を受け、キャンプに合流。ところが最後の23名に選ばれなかったため、代表からの引退を表明した。

その後サブリ・ラムーシ監督が辞任し、エルヴェ・ルナール新監督が就任すると、彼の一声で代表に復帰。2015年アフリカネイションズカップには中心選手の一人として臨み、大会での同代表の初ゴールを決めた。

日本では「ドゥンビア・セイドゥ」で登録されていた。これは、コートジボワールと日本が同じ姓名の順番であるため国内の表記と同じにできたためである。