チアゴ・シウヴァ
Thiago Emiliano da Silva

サッカー王国が生んだ、強さ、速さ、高さ、巧さの全てを備える「世界最高センターバック」。

ブラジル時代には攻撃的CBで名を馳せていた。インターセプトから敵陣まで持ち込み、強烈なミドルシュートを持ち込むだけの攻撃センスやキックの精度も備え、まさにその能力は規格外。

ちなみに、本人の分析による一番の武器は「スピードと視野の広さ」で、「わざと間合いを開けてパスを引き出し、そのボールをインターセプトするプレーが最も気持ちが良い」とのこと。

04/05シーズンにジュヴェントゥージからポルトへ移籍し、海外に初挑戦するが、環境に馴染めず（結核なども発病）、当シーズンの途中に移ったディナモ・モスクワでも出場機会はゼロ。

1シーズンでブラジルに戻るという最悪の展開となったが、フルミネンセで汚名を返上すると、同胞のレオナルドに声を掛けられる形で08/09シーズン冬にミランへ加入した。

EU圏外枠の関係上、移籍初年度でのセリエAデビューはならなかったが、練習初日から「あいつのジャンプはまるでバッタのようだった」とマルディーニを言わしめるパフォーマンスを披露。その後、徐々に頭角を現し、10/11シーズンにはスクデットの大原動力となるMVP級のパフォーマンスでセリエAの舞台で躍動。「世界最高になり得る逸材」から「世界最高クラス」へ進化した。

後にカタール資本が入ったパリ・サンジェルマンに引き抜かれ、フランスでは外国人でありながらもキャプテンマークを任された。スターぞろいのチームを率いる存在として精神面にも高い評価を獲得している。