オグチ・オニェウ
Oguchialu (Oguchi) Chilioke Jacob Onyewu

アメリカサッカー協会の全寮制育成機関が輩出した第一期生、U-17からアメリカ代表のディフェンスリーダーを務めるセンターバック。2005年のゴールドカップのベストイレブン、2006年アメリカ最優秀選手。

ナイジェリア人の両親がアメリカへ移住し、そこで生まれ育った彼の名前のオグチとは「神は我の為に戦う」という意味である。

“ジャイアント・アメリカン”の異名を誇り、少々の当たりではビクともしないアメフト選手並みの頑強な肉体と、巨漢でなお滞空時間も長いヘディングが特徴。ゴール前まで楽々飛ばすロングスローも大きな武器となる。

反面、機敏さが欠落しているのでスピードタイプを苦にし、マーカーをすぐ倒すなど決して器用な選手ではなく、クリアもセーフティクリア第一の基本に忠実なプレーに終始する。ロングフィードも出すが、あまり精度は高くない。

09/10シーズンより移籍したミランでは、ベルギーのパスポートを所有するのでEU枠には抵触しないものの、出場機会を与えられない厳しい状況に。加えて2009年10月、アメリカ代表として戦ったワールドカップ最終予選の試合で重症を負ってしまう。負傷で貢献できない期間、自ら「給料は要らない」と宣言してリハビリを重ね復帰するも、結局ミランでは定位置を奪えなかった。