鈴木 隆行
Takayuki Suzuki

相手にプレッシャーをかけ続ける猛烈なプレッシングと泥臭いプレイを武器に、日本代表でも一時代を築いた“金狼”。

決して日本人の中でもストライカーとしての能力が高かったわけではなかったが、元日本代表監督フィリップ・トルシエからは寵愛を受け、2002年に行われたW杯日韓大会にはレギュラーとして出場。グループリーグ初戦のベルギー戦ではゴールも上げ、金髪を振り乱しながら咆哮した姿は、今でも日本代表サポーターの心に焼き付いている。

W杯終了後は、鹿島アントラーズ、横浜F・マリノスなど国内クラブだけではなく、ベルギーのヘンクやセルビアのレッドスターなど欧州リーグでもプレイ。

2008年からは、実質メジャーリーグサッカー（アメリカプロリーグ）の2部にあたるポートランド・ティンバーズに所属。2010年退団時にはコーチ就任も示唆されたがこれを断り、2011年途中に水戸へアマチュア登録（無報酬）で入団。水戸では、ボールを受けるために下がったり、ボールキープ、攻撃の起点としてボール運びをスムースにする役割をこなすだけではなく、アメリカ時代に磨いたFKでゴールを記録するなど観衆を沸かせた。

2011年に水戸ホーリーホックへ加入し、J復帰。2013年には初めてリーグ2桁得点を記録した。2015年にジェフ千葉へ移籍。引退するかどうか迷っていたとも明かしている。