マルコ・ボッリエッロ
Marco Borriello

抜群のボディバランスと強烈な左足。さらに自己犠牲の精神を兼ね備えるストライカー。

セクシー＆男前カルチャトーレという観点でも人気がある。

ミラン・プリマヴェーラで育成された後、レンタル生活を続けるが芽が出ない時期が続く。その中でパフォーマンスが向上するきっかけとなったのが、レッジーナやトレヴィーゾで1トップを任されたこと。ボールスキルもそれなりにあるため、それまではチャンスメイクとフィニッシュワーク双方に手を出してしまい中途半端なプレーに終始していた。1トップを務めてからは、ペナルティエリア内での仕事に注力し、プレーにメリハリが出るようになった。ところが06/07シーズンにはドーピングで出場停止になり、再び苦しい時期を過ごす。

ようやくその才能が開花したのが07/08シーズンのジェノア。ここでシーズン19ゴールをマークし、トップストライカーの仲間入りを果たすと、2008年2月にはアッズーリにデビュー。翌シーズンからは古巣ミランでプレーする機会を得た。

ただ、このミランでは他のライバルとの兼ね合いもあり冷遇され、0910シーズンなどは安定したパフォーマンスを見せたものの、10/11シーズン夏のメルカートでイブラヒモヴィッチやロビーニョが加入し、チームを追われる結果となった。この際、移籍先としてはユヴェントスが挙がっており、契約直前まで進んでいたが、ボッリエッロがユヴェントスの提示したレンタル移籍での加入を嫌ったため、最終的にローマへと移籍することになった。

そのローマでは、初年度こそ34試合10ゴールとまずまずの結果を残したが、ルイス・エンリケ監督が就任した11/12シーズンには出場機会が激減。冬のメルカートでユヴェントスへローン移籍。スクデット争いを続けるユヴェントスの中では出場機会も限られ、出場してもゴールを挙げられないことから、お荷物扱いされる苦しさを味わったが、第33節のチェゼーナ戦で値千金の決勝ゴールをマーク。このゴールにより、ティフォージからもユヴェントスの一員として認められた。