ネイマール
Neymar da Silva Santos Júnior

フットサル仕込みの圧倒的なボールコントロールで守備陣を混乱に陥れる、“王国の新たな至宝”。

本人も「最大のセールスポイントはドリブル！！」と自信を持って語るように、トップスピードでも決して精度が落ちることのない繊細なボールタッチと鋭いフェイントが特徴的だが、それは少年時代にプレーしていたフットサル時代に培ったもの。また、ドリブル一辺倒に思われがちだが、相手を引きつけてラストパスや素早いモーションでシュートまで持ち込むこともお手の物で、密集地帯においても決定的な仕事ができる。だが、当然課題もあり、トランジションの遅さ（特に守備への切り替え）、組織の中で良さを発揮するためのインテリジェンス、運動量、フィジカルが欠けている印象は強く、ダイブ癖も指摘されることがブラジル時代にはあった。

また、10代の頃から活躍していることもあり、同国を代表する元ブラジル代表ロナウドと比較する声もあるが、「得点能力の高いセカンドストライカータイプ」であり、プレーエリアもややサイド寄り。そのため、次第に“ロビーニョ2世”というニックネームも浸透しつつある。一方でペレ曰く“自分を超える”選手であるという。

ちなみに、12歳の時に地元のポルトゲーザ・サンチスからサントスへ移ったが、当時はサントスにU-14以下のチームはなかったため、ネイマールのためにU-12チームを特別に作り、生活費の補助、1日2回の食事、学費を保証するというVIP待遇で迎えられた。12歳の時点でレアル･マドリードも獲得を狙っていたという。

2010年8月、チェルシーの巨額オファーを蹴ってサントスに残留した際にはルラ大統領に称賛された。その後、2013年夏にバルセロナへ移籍。出場87試合時点で50ゴールに到達するなど、欧州の舞台でも圧巻のプレーを見せている。

尚、PKはフェイントを入れた蹴り方をする。欧州ではやり直しになることもある方法であり、2010年には対戦相手だったセニが、ゴール後にアドバイスしている。
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