エルナネス
Ânderson Hernanes de Carvalho Viana Lima

パス、ドリブル、シュートはどれを取ってもハイレベル、さらに高いプレッシング意識、豊富な運動量で守備面でもチームに貢献できる万能型MF。両足を巧みに使ったボールキープに特徴があり、シザーズの名手として知られる。

サンパウロでデビューした当初は「攻撃センスに秀でた黒子的MF」といった感じで、技術はあるが自分から突破を試みるケースは少なく、味方を活かすプレースタイルばかりが目立った。しかし、徐々に独力打開意識、ゴールへの意識が高まるようになっていくと、「得点を奪える攻撃的ボランチ」へ進化。欧州の強豪クラブもその能力に注目するようになった。

2010年夏、1350万ユーロの移籍金でラツィオへ移籍。トップ下で起用されると、「前への素早い攻撃」を信条とする戦術に見事にフィット。鋭いスルーパスで味方にチャンスをお膳立てするだけではなく、自身も強烈なキックを駆使してゴールを重ねるなど、瞬く間にチームの中心選手となった。前3シーズン二桁順位だったチームがエルナネスの加入以降、CL出場権を争うようになった点を見てもその貢献度の高さが伺える。

PKを右で蹴ることから一応右利きと判断されるが、ゴルフは左打ち。サッカーでも、左足のほうが多く使うのではないか？というほど世界屈指の“両利き”で、プレースキックも両足から繰り出す。