ジョン・オビ・ミケル
John Michael Nchekube Obi (Mikel)

フィジカルを活かした強烈なタックルでピンチを摘み取り、スムーズに攻撃の起点へと切り替える、世界でもトップクラスのアンカーマン。

マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの間で激しい争奪戦が行われたことで有名になったナイジェリアの天才児で、2005年に行われたU-20W杯でシルバーボール賞に輝くなど、早くからその才能が注目されていたが、2006年にチェルシーに加入すると、期待されていた高い位置ではなくクロード・マケレレの控えとしてトップチームでの地位を確立。翌シーズンにはこのベテランからポジションを奪い、“レギュラー・アンカー”におさまった。

恵まれた体格と足の長さ、鋭い読みを生かした守備能力には定評があり、またその正確なパスワークは、非常にミスが少なく配給役としての能力は及第点以上。チェルシー時代に「世界最高の守備的MF」と称賛を浴びた前述のマケレレとは度々比較されることがあるが、10/11シーズンにチェルシーの一員となったフェルナンド・トーレスも「ミケルのプレーはまるでマケレレのよう」と例えている。だが、力任せの守備とカッとなってすぐに退場する悪癖は直りつつあるが、依然として試合毎のパフォーマンスの波が激しく、偉大なる先輩のストロングポイントであった安定感は今後に身につけるべきところである。

2011年8月に父親が誘拐され、本人自ら解放を訴えたことがある。