サロモン・カルー
Salomon Armand Magloire Kalou

ボナヴェンチュール・カル－の実弟で、兄のオセ－ル移籍と入れ違いでフェイエノールトに加入。エクセルシオ－ルでの修行（レンタル）を経て04/05シ－ズン開幕から爆発し、優秀な若手に贈られるヨハン・クライフ賞を受賞した。兄よりもストライカー的な選手だが、やわらかなボールタッチは兄譲りだと言える。兄とは違い、2006年ワールドカップに向けてオランダ代表選出を希望。ファン・バステン代表監督も歓迎の意を示したが、帰化申請が棄却されると見るや、一転してコートジボワール代表入りの意向を表明した。

06/07シーズンからチェルシーに移籍。「人生最高の瞬間」と感動し、最初の練習ではロッカールームにカメラを持ち込んだほど。当初は軽さが目立ったが、徐々にミスを減らし、フィジカル的にも成長した。サイドの引いた位置でボールを受け、ドリブルやワンツーで切れ込む形を得意とする。イングランドではカップ戦も含めれば毎シーズン10点以上を決めており、チェルシーの貴重な戦力となった。

しかしチェルシーでは11/12シーズンに著しく出番が減少し、それを最後に退団。新天地となったリールでは、当初なかなか活躍できずブーイングも受けたが、徐々にフィットしチームのエースに成長。2年で30ゴールを決め、ストライカーとしての才能も開花させた。

2014年夏に加入したヘルタでは、ルフカイ監督が「彼は非常に精力的で、予想が困難なプレーヤーだ。スピードとテクニックを兼ね備え、空中戦での強さも持っている。」と評価している。

カルーもドログバと同じく非営利財団（http://www.kaloufoundation.com/）を兄であるボナベントゥル・カルーと共に設立しており、ドログバの財団が主にマラリア患者対策に重点を置くのに対してこちらは主に医療やスポーツに重点を置く財団である。