ウェイン・ルーニー
Wayne Mark Rooney

10歳で地元の名門エヴァートンに入団。2002年の秋、当時無敗記録を更新中だったアーセナルを自らの初ゴールで破り鮮烈なデビューを飾る。リーグの最年少ゴール記録を更新する16歳と360日でのゴールというおまけつきだった。4ヶ月後にはイングランド史上最年少で代表に招集され、2003年9月には代表の最年少ゴール記録も更新している。

自分の野心を満たすにはエヴァートンでは物足りないと感じるようになったルーニーは移籍を志願。数クラブの激しい争奪戦を経て、2004年夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入した。ユナイテッドではすぐに攻撃の中心となり、その才能を飛躍的に伸ばしている。

プレーの最大の特徴はスピードと運動量。ずんぐりした体形に筋肉の鎧をまとい、どちらかといえば小柄だが当たり負けすることはほとんどない。トッティやクリスティアーノ・ロナウドのような繊細な技巧は持っていないものの、驚異的な瞬発力とボディバランスの良さでなんとかしてしまう。右足からは非常に正確で距離の長いボールを蹴ることができ、クロスでアシストすることも多い。また、チームのために全てを捧げるファイターで、無尽蔵のスタミナで攻守に走り回り、味方FWに絶えずスペースを供給できる。ロナウドがあれだけのゴールを決められたのも、ルーニーのサポートがあってこそだったと言える。

なお、ルーニーは特に好きだった選手として、アヤックスで活躍したフィンランドの英雄、ヤリ・リトマネンの名前をピックアップ。動き回ってスペースを作りつつ、その技術で決定的な仕事をするクレバーなプレースタイルは現在のルーニーと通じる部分がある。

ロナウドがマドリーに去った後、09/10シーズンはファーストトップにプレースタイルを転換。ヘディングも飛躍的に上達し、得点王ランキングを終盤まで牽引する活躍を見せた。

また、高校の頃ボクシングをしていたことや、ピッチ外でのギャンブル好きとして有名。2008年6月に幼馴染のコリーン・マクローリンと結婚した。

2006年W杯にポルトガル戦で相手に報復行為をして退場。戦犯と揶揄された様にワールドカップではゴールがないことを批判されていた。2014年W杯ウルグアイ戦で初ゴールを決めた。

公式サイト　http://www.officialwaynerooney.com/