マイケル・キャリック
Michael Adrian Carrick

ノースイーストのタイン川近くの街、ウォールズエンド出身。地元のウォールズエンド・ボーイズ・クラブからイングランドのスクールボーイ選抜に選ばれたが、肉体的に弱く、怪我も多かったためニューカッスルのユースには落選。16歳でウェストハムに加入した。

ジョー・コール、リチャード・ガルシアらとともにFAユースカップを制覇（コヴェントリーを9-0で粉砕した決勝ではキャリック自身も2点を挙げている。）。トップチームには99/00シーズンにデビューし、エレガントなボールさばきと正確なパスでビッグクラブの注目を集める存在になる。04/05シーズン開幕前にトッテナムに移籍し、チームの中心として活躍した。

06/07からは1400万ポンドでマンチェスター・ユナイテッドに加入。スコールズ、ハーグリーヴズ、アンデルソンらとの激しい競争のためトッテナム時代ほどはポジションを確立していないが、2007/08CL決勝など大事な場面で存在感を発揮。彼の加入以来、マンUはリーグ王者の地位をチェルシーから奪還している。

美しい弾道のロングパスが注目されるが、攻守におけるポジショニングの良さも天才的。一瞬で相手のマークを外す動作、インターセプトなど随所にセンスを感じさせる。あとは接触プレーに弱い点を改善したい。

弟グレアムもウェストハム・ユースに在籍していたが、怪我で引退し現在はFAのコーチを務めている。