トム・クレヴァリー
Thomas (Tom) William Cleverley

アレックス・ファーガソンが太鼓判を押しただけではなく、当時のイングランド代表監督ファビオ・カペッロも厚い期待を送っていた、セントラルミッドフィルダー。

バイタルエリアのケアやボール奪取力に少しばかりの課題を残すが、非常にトータルバランスに優れた選手。特にミスの少ない安定したパスワークは、1試合あたりのパス成功率で90%近い高記録をたたき出すほど。また、戦術理解度が高く、あまりコンビを組んだことがない選手ともきっちり連携を合わせることができる。09/10シーズンはローンに出されたワトフォードですぐにフィットし、リーグ33試合で11得点5アシストの活躍を見せた。

イングランドU-21代表では右サイドのレギュラーに収まり、同じく右サイドを本職とするジョーダン・ヘンダーソンとは一味違うプレースタイルで貢献。右サイドでの細かい切り返し、タイミングをずらしてのクロスなど小技に長け、クロスの質も上々。フリーキックからなどでもチャンスを作った。

11/12シーズンからは偉大なる先輩ポール・スコールズの引退もあり、ユナイテッドでセントラルミッドフィルダーのレギュラーポジションを獲得。イングランドA代表にもコンスタントに招集されるようになった。

ちなみに、出身はイングランド南部だが、自身が「生粋のブラッドフォード（イングランド北部の町）っ子」と語るように北部なまりが強い。