アントニオ・バレンシア
Luis Antonio Valencia Mosquera

瞬発力と巧みなボール扱い、隙を突いて放つミドルシュートが持ち味の、エクアドルのエース候補で2006W杯、2007,2011のコパ・アメリカにエクアドル代表として出場している。兄エデル・バレンシアも元プロサッカー選手。

エル・ナシオナルの下部組織出身、2006年W杯南米予選第12、13節で立て続けにミドルシュートを決め、一躍脚光を浴びた。2005年に移籍したスペインのビジャレアルでは活躍できなかったがイングランドの気候に順応しレンタル移籍先のウィガンで活躍。ファーガソン監督の目を引き、2009年夏にクリスティアーノ・ロナウドの後釜としてマンUに迎えられた。

ファーガソンは物静かな青年と彼のことを評している通り南米の選手ではあるが自分の技術を組織の中で効率性を考えて出せるタイプ。それゆえ派手さは余りなく12/13シーズンにベッカム、ロナウドと通じた伝統の番号「７」を譲り受けると、香川ではなく一般的には日本での知名度の劣るバレンシアにその番号が渡ったことから一部の日本人ファンの間では批判が出た。

代表で台頭したころは両サイドでプレーし、エディソン・メンデスに近い「攻撃的MF」という印象であったが、ユナイテッドでは完全に右サイドのウィンガーとして成長。あまり細かなコンビネーションを使わず、シンプルに縦へ縦へ突破し、強引に折り返す英国式スタイルを習得した。それもあり、経験を重ねるにつれ、サイドバックでも起用も増えてきている。

調査が限定的ではないか？と言われているが、スペインの「ムンド・デポルティボ誌」によるとFIFA調査によると世界で最速の選手。時速は35km/hを超え、実際に一瞬のスピードは誰も追いつけないといわれているほどだ。

なお、シャツは必ずパンツに入れるところからもその真面目な性格が伺える。