クリス・ベアード
Christopher (Chris) Patrick Baird

北アイルランド代表右サイドバック。

02/03シーズンのFAカップ決勝、プロ先発出場2試合目で大活躍し、あのサイドバックは誰だ？と話題になった。その才能はレンタル先のウォルソールで監督コリン・リーに「手元に100万ポンドあればすぐに完全移籍で買うのに」（ウォルソールの移籍金記録は17万5千ポンド）と言わしめたほど。そのころは攻撃的なSBだったが、徐々にプレースタイルが落ち着き、フルアム、サウサンプトンではCBを担当することも多く、あわせてセンターハーフもこなせることから守備のユーティリティー・プレイヤーとして才能が開花した。

守備の対応が後手に回りがちだったが、09/10シーズンは大きく成長。守備的MFとDFラインの控えとして安定した働きで、影のMVPと評価するメディアもあった。ちなみに得点はほとんどないが、正確なフリーキックや威力のあるミドルシュートを持っており担当することも少なくない。

フルアムで長く活躍し、2015/16シーズンに短期ローンでチームに復帰したときも重用された。しかし、5月にダービーが人不足に陥るとローンをショートカットし最終盤でチームに復帰した。その辺の事情を知らずにEUROではフルアム登録と紹介されることも多かった。