ジョアン・ジュル
Johannes (Johan) Danon Djourou-Gbadjere

コートジヴォワール人の父とスイス人の母を持つ、身体能力豊かな選手。CB以外にも、SB、DMFなど、様々な守備的ポジションをこなせる。2006W杯開幕前、代表キャップはわずかに１であったが、その才能とユーティリティー性をクーン監督に評価され、W杯メンバーに大抜擢された。

2002年から所属するアーセナルでは長く控えであったが、07/08シーズン開幕時にバーミンガム・シティにローン移籍。12月に帰還するまで、レギュラーとして活躍した。

怪我が多く毎年バックアッパーの域を出なかったが、10/11シーズン、怪我が長引いたフェルマーレンに代わってレギュラーの位置をつかむと、荒削りながらも良い守備を見せ、成長を感じさせるプレーを披露した。

ジュルの家族構成は複雑で父ジョアキムが浮気した際に作ってしまった子供だったが、当時18歳だった妻のダニエルが養子として引き取った。その事に関してジュルは「私には2人の母がいる。良い事だと思っている。多くの愛情を注いでもらった。養母がいなければ私はここにいなかった」と語っている。

2014年W杯ではレギュラーのセンターバックとして活躍。フォン・ベルゲン、センデロス、シェアとパートナーが変わる中、グループステージと決勝トーナメントのアルゼンチン戦まで全ての試合にフル出場し、スイス守備陣を支えた。