アブ・ディアビ
Vassiriki (Abou) Diaby

ポスト・ヴィエラの呼び声高いMF。2005年のU-19欧州選手権優勝メンバーで、大会後のUEFA発表期待の若手10人に選出された。

高い身体能力と、ストライドの大きいランニングは確かにヴィエラを思い出させる。一方で、足元のやわらかさからドリブルも得意で“黒いジダン”と見るむきもあり攻守両面で働ける選手であるのだが、怪我が多くその回数は40回以上にもなるという。また判断力に難があるのか“やらかしてしまう”ことも多い。ヴェンゲルは怪我が多くても耐えてリハビリしてきたことに対して精神力を評価している。

アーセナルではトップ下か左サイドでの起用が多く、意表をついたミドルやドリブルで攻撃のアクセントとなっている。09/10シーズンはすべての面で大きくレベルアップし、アーセナルとフランス代表の両方でレギュラーに定着。W杯では崩壊したフランス代表で一人気を吐いた。

10/11シーズンのニューカッスル戦、序盤で4-0とリードしていたアーセナルだったが、ディアビが不用意なプレーでレッドカードをもらい退場となると、流れが相手に傾いてしまい結果的に4-4の引き分けに終わってしまった。後に後半戦のニューカッスル戦でディアビが再びイエローカードをもらった際、ドレッシングルームでファン・ペルシがディアビを批判した事件があったが、ディアビはファン・ペルシの忠告を素直に聞き入れた。