ジャック・ウィルシャー
Jack Andrew Garry Wilshere

イングランドの未来を背負うと目される、アーセナル・アカデミー育ちの天才レフティ。

9歳でアーセナル下部組織に入団。08/09のプレシーズンマッチで大活躍を見せ、若干16歳でファーストチームの背番号を手にすると、10/11シーズンにはレギュラーポジションを掴んだ。

まだ線が細くフィジカル面では頼りなく、右足の精度にも向上の余地はあるが、トップスピードでもその精度が落ちぬ柔らかいボールタッチ、スルーパスのセンスは10代の頃からプレミアリーグトップクラスであり、その潜在能力の高さは予測不能。10/11シーズンには本職である攻撃的ミッドフィルダーではないセンターハーフで起用されたが、ここでも卓越したパフォーマンスを披露し、さらにその評価を向上させた。

ヴェンゲル監督曰く「イングランドのハートにスペインのテクニックを持つ選手だ」と評し、10/11シーズンにはPFA最優秀若手選手賞を獲得している。

イングランド代表監督ファビオ・カペッロも非常に期待しており、2010年8月に行われたハンガリーとの親善試合に初招集され、後半から出場。11月のEURO2012欧州予選でも引き続き代表メンバーに選出されるなど、「イングランド代表の新たな顔になる日も近い」とイングランドのフットボールファンから熱い眼差しが送られている。

また、比較的物静かな選手が多いアーセナルでは盛り上げ役を務めることも多いらしく、特に“おふざけ好き”のセオ・ウォルコットとはベストコンビ。単に気が合うだけではなく、ウィルシャーが試合で大きなミスを犯してしまった時に「周囲の声は気にするな」とウォルコットからアドバイスをもらったこともあり、二人の間には師弟関係に似た感じのものが漂っている。

なお、元ガールフレンドのローレン･ニールさんとの子供ができたことが発覚した後、ウィルシャーは彼女へのサポートを約束。その後、無事第一子を授かった。