バリー・バナン
Barry Bannan

10/11シーズンにおけるマーティン・オニール監督の突然の辞任はアストン・ヴィラに衝撃を与えたが、辞任によってチャンスを得た選手もいる。ユース上がりの小柄なパサー、バリー・バナンがその一人だ。

2010年11月のフラム戦でリーグ初先発を果たすと、視野の広さ、思い切りの良さ、正確なパスをいきなり発揮。ダイレクトパスを多用したゲームメイキングで、ペトロフの穴を埋めた。圧巻は前半41分。左サイドからパスを受け取ったバナンは、ワンタッチで逆を向くと大きくテイクバックをとり、逆サイド深くに気合い一発のロングパスを敢行。フラムの左サイドバック、カルロス・サルシドの裏を突き、マーク・オルブライトンのゴールをアシストして見せた。

また、両足からのダイレクトパスでサイドの攻め上がりを促し、攻撃のリズムを構築。今までのヴィラにはいなかったゲームメイカータイプのMFとして、期待を持たせるデビュー戦だった。09/10シーズンはブラックプールで昇格に貢献しており、実戦での経験も豊富。

スコットランド代表でも2010年11月に初招集され、その際には「行き過ぎたプレッシャーはかけたくないが、潜在能力は非凡だ。プレミアリーグ、代表戦で経験値を積めば、必ずトップクラスのプレーヤになるだろう」とレベイン監督が太鼓判を押した。youtubeの動画にある様にスコットランドのイニエスタという見方もある。