リオネル・メッシ
Lionel Andrés Messi

クリスティアーノ・ロナウドと並び世界中のサッカーファンの熱視線を集める現代サッカー界のスーパーヒーロー。

マラドーナを髣髴とさせる小刻みなステップで次々に相手ディフェンスを抜き去るドリブル突破が最大の武器。リーガで毎シーズン約30ゴールをあげられる驚異的なシュートの技術もある。そのために1試合の走行距離は6-7kmが普通と運動量は極端に少ないが、少ない動きで確実にボールをゴールマウスに入れることができると言える。

2007年の国王杯、ヘタフェ戦では、マラドーナ同様にハーフウェイラインから5人抜きドリブルからゴールを奪う離れ業を披露。これはメッシという選手を語る際には欠かすことのできない、サッカー史に残るプレーである。

既に神童と呼ばれていたメッシ少年。ある試合では自陣のゴール付近からドリブルを開始。次々と相手選手を抜き去り、最後にGKもかわしたところで止まって審判にこう声をかけたという。「接触したGKが怪我をしたみたいだから見てやって」　ところが11歳のときに成長ホルモンの分泌以上があることが判明。将来が危ぶまれ、リーベルプレートへの移籍も消滅した。しかし、その才能をどこよりも評価したバルセロナが医療費を負担するとともに獲得した。

バルセロナというビッグクラブの恵まれたメディカル・システムにより病気を克服し、渡欧時143cmだった身長は、トップデビューを飾る17歳の時には169cmまで成長していた。

バルセロナでのトップチームデビューは04/05シーズンのエスパニョール戦。シーズン終了後の2005年ワールドユースでは大会MVPに輝き「メッシの大会」といわれた。その僅か数ヵ月後、念願のフル代表に選出されたが途中出場したのも束の間、40秒足らずで肘うちのファールをとられ退場し、無念のデビュー戦となった。

05/06シーズンからは既にほぼ主力として活躍。チャンピオンズリーグでも奮闘するも怪我に泣いた。その後怪我を克服し万全とは行かないまでも2006Ｗ杯に出場。

06/07シーズン以降も、慢性的な怪我に泣かされ、毎年シーズンの７割程度の出場にとどまっている。しかし、それでも大舞台での勝負強さはやはり他を圧倒するものがあり、自身初のハットトリックをレアル・マドリーとのクラシコで実現するなど、それほど多くはない出場機会ながらも随所に神がかり的なプレーで見るものを楽しませている。2009年にはFIFA年間最優秀選手を受賞し、名実共に世界No.1プレイヤーの地位を確固たるものにした。

09/10シーズン、34ゴールを上げピチーチを獲得。2010年ワールドカップは10番を背負い満を持して臨んだが、準々決勝でドイツに0-4の大敗。自身も大会ノーゴールに終わり、またしても代表で結果を残すことはできず。

2013/14シーズン頃よりピッチ内外で嘔吐するシーンが目撃されている。複数の医師から検査を受けたが体の異常は見られず、原因不明とのことだが、外部からはプレッシャーによるストレスではないか？との見方もある。

2008年11月、初の公式ブログが日本語で開設された。2009年末には中国語も開設。今後、英語・スペイン語も対応させていく予定だったが閉鎖された。