ナイジェル・デ・ヨング
Nigel de Jong

名門アヤックスが生んだ世界屈指の潰し屋。スリナム系オランダ人。

大柄ではないが屈強な肉体を持ち球際に滅法強く、相手を潰して的確にパスをつなぐ、欧州屈指のクラッシャー。また、抜け目ない動きで攻撃時のセットプレーに強く、守備的なポジションなら幅広くこなせる利便性の高さも魅力。

激しさが度を超え相手を傷つけてしまうこともしばしばで、南アフリカW杯ではシャビ・アロンソにとび蹴りを食らわせ物議をかもした。2010年にはホルデン、ベナルファと立て続けに足を折り、オランダ代表から一時的に外される事態にまで発展した。

クラブレベルでの主なタイトルとしては、アヤックス時代の03/04シーズンにエールディビジを制し、マンチェスター・シティ時代の11/12シーズンにプレミア制覇、10/11シーズンにFAカップなどを勝ち取っている。

12/13シーズンにミランへ加入すると持ち前の守備でチームに貢献していたが、12月の第16節トリノ戦でアキレス腱を断裂し、シーズンを棒に振ってしまった。怪我から完全復帰となった13/14シーズンは、それまでミランの中盤に君臨し睨みを利かせていた男、アンブロジーニがフィオレンティーナへ移籍したこともあり、レギュラーポジションを確保。安心して守備を任せることが出来るフィルター役として重宝された。