ヴァンサン・コンパニ
Vincent Jean Mpoy Kompany

少年時代から「いずれは欧州を代表するセンターバックへ成長する」と各方面から厚い期待を受けた、“元神童”。

ワールドクラスのセンターバックに必要不可欠である、ボールと人の両方を見られるスキルを備え、マーキング能力、カバーリング能力、ポジショニング能力はどれをとっても秀逸。さらに、MF顔負けのフィード能力も備え、守備的MFで起用される際には、防波堤役と司令塔役を兼務できる。また、少年時代から率先してリーダーシップをとってきた経験もあるように、チームをまとめる力にも長け、11/12シーズンからはシティでも主将を任されている。

アンデルレヒトの下部組織で成長し、03/04シーズンのCLでプロデビューすると、17歳とは思えぬ冷静沈着な大人びたプレイで欧州スカウト陣の注目の的に。2004年にはベルギー最優先選手賞にも輝くなど、ビッグステップは時間の問題かと思われていたが、「最悪の事態にも備え、学業だけではしっかり全うしなさい」という母親の教えを守り、高校を卒業するまでベルギーに残る道を選択した。

しかし、その後は怪我に見舞われ、約2年に渡って満足のいくプレーができない時期を経験。ビッグクラブからの関心も薄れていった。だが、ハンブルガーSVはその潜在能力を評価し続け、2006年にオファー。コンパニ自身も「またのないチャンス」と移籍を決断した。その後は、07/08シーズンまでブンデスリーガで過ごし、2008年夏にマンチェスター・シティへ。入団当初は、度重なる故障や最愛なる母の死去もあり、「気持ちを強く持つことすらままらならい」状態であったが、10/11シーズンはK・トゥレ、レスコットといったベテランを凌ぐ活躍でマンCの守備の要に。苦難を努力で乗り越え、練習の虫となることで、「プレミアリーグ最高峰のセンターバック」という称号を手にすると11/12シーズンにはプレミアリーグMVPに輝いた。
公式サイト　http://www.vincent-kompany.com/