スティーブン・アイルランド
Stephen James Ireland

アイルランドの港町コーヴ出身。15歳でマンチェスター・シティに加入し、2005年にデビュー。その当時から10代とは思えない落ち着いたプレーを見せ、2006年1月のマンチェスター・ダービーでは素晴らしい活躍で3-1の勝利に貢献している。
かつてのエヤル・ベルコヴィッチ（元イスラエル代表。サウザンプトン、セルティック、マンCなどで活躍）を彷彿とさせる少ないタッチでのパス捌き、攻守におけるポジショニングの良さが光る。年齢を重ねるごとに得点に直結する能力をつけており、ゴール前でうまくスペースに入り込んでのラストパス、こぼれ球に反応してのゴールも多い。守備面でも絶妙の潰し、パスカットでピンチを未然に防ぐ。弱点はシュートの精度と、ラストパスの判断。これらを向上させれば世界的なMFになる日も遠くないだろう。

U-18時代の対立からブライアン・カー監督時代はアイルランド代表に呼ばれなかったが、スティーヴ・ストーントン就任に伴い代表にデビュー。しかし2007年9月に「母方の祖母が亡くなった」と嘘をついて代表合宿を抜け出し、それがばれると今度は「父方の祖母だった」「やっぱり祖父の2番目の妻だった」と発表するが、いずれも嘘だったことがわかった。最終的に「彼女が流産したため」と真実を告白したが、それ以来代表には呼ばれていない。

内気で優しい性格で、葬式騒動も彼女に注目を集めたくないがための嘘だったのだろう。テリーの不倫事件（2010年）が起きた時、テベスと共に「TEAM BRIDGE」Tシャツを作ってブリッジを励まそうとしたのもアイルランドだった。

ノエル・ギャラガー（元oasisのギタリスト）のお気に入り。シティサポーターからも絶大な支持を得ていたが、マンチーニ監督からは信頼されず、10/11シーズン開幕直後、J.ミルナー獲得の人的補償でヴィラに放出された。