中澤 佑二
Yuji Nakazawa

空陸両局面で圧倒的な強さを発揮する日本最高クラスのCB。

高校卒業時は箸にも棒にも引っかからない選手だったが、ブラジル留学を経て、98年にヴェルディに練習生として入団。中澤の代名詞となった“ボンバーヘッド"は当時、少しでも目立つようにと選んだ髪型だった。

99年にプロ契約すると一気にブレイクし、その年のJリーグ新人王、さらにベストイレブンにも選出された。

その後もたゆまない努力で着実に力を付け、2002年に移籍した横浜F・マリノスで日本のトップ選手に成長。2006年には悲願だったW杯に出場し、ブラジル戦では出場停止となった宮本の後を引き継ぐ形でキャプテンマークも巻いた。

帰国後、明確な理由は語らないまま代表引退を表明したが、2007年にオシム監督の要請で復帰。現在はF・マリノスでの恩師である岡田監督のもと、「W杯ベスト4」を目指すチームのキャプテンを務めている（本大会直前に長谷部へとチェンジ）。

なお、DFながら代表通算17ゴールは歴代でも上位のほう。得意の空中戦に加え、オールスターではあるがFKを決めるなどシュート力もなかなかのものがある。

しかし、2009年辺りからパフォーマンスは低下。ドリブラーへの対応や裏に抜け出るボールへの対応時にミスが目立つようになってきたが、W杯南アフリカ大会では、キャプテンこそ外れたが、それまでの批判を吹き飛ばすパフォーマンスを披露。大会終了後の代表チームにも引き続き招集された。