ヴァロン・ベーラミ
Valon Behrami

セルビアのコソボ自治区で生まれ、1990年に両親が失職、家族と共にスイスに亡命した経歴を持つ。

アルバニアとの２重国籍だがスイス代表を選択、2006W杯予選でU-19代表から一気にA代表へステップアップ。プレーオフのトルコ戦で貴重なゴールを挙げた。

若かりし頃の評価は、「疲れを知らない」と言われた元陸上の中距離選手らしい躍動感のあるプレーが特徴で、ダイナミックでキレのあるドリブルで相手守備陣を切り裂くドリブラーとして知られ、またどこでもプレーできる脅威のユーティリティー性を誇るが、守備時の判断はかなりおぼつかないというものだった。

ところが、11/12シーズンのフィオレンティーナでアンカーのポジションを任された頃から、その豊富な運動量と闘争心溢れるプレーで幅広いエリアに顔を出し、カバーリングやボール奪取を連発。孤軍奮闘とも言える活躍を披露し守備の核となると、12/13シーズンに加入したナポリでも潰し屋として活躍。インラー、ジェマイリら同じくナポリに所属するスイス代表の仲間たちとコンビを組み守備面でサポートした。

熱さと激しさを併せ持つ戦える男。