大迫 勇也
Yuya Osako

全国高校サッカー大会で史上最多得点記録を樹立した、「超高校級ストライカー」。

彼の持ち味は何と言っても、その精神力の強さにある。高卒ルーキーながら、決して物怖じしない性格で練習中から強烈な個性を首脳陣にアピール。チームメイトからの信頼も集めようと、鹿島アントラーズに入団当初から積極的なパスを要求するなど大胆不敵な一面を見せた。

それでもデビュー当時は、初めてFWでも守備をしろと指示され戸惑い、他にもサイドへ流れろ、ボランチを見ろなどといった様々な指示を出され、その仕事をこなすために一番大切なゴールに対する気持を忘れてしまった自分がいたと後に振り返っている。

技術面での注目点は、日本人らしからぬゴール前での強さ。様々なシュートバリエーションを備えており、ミドルシュート、クロスボールへの飛び込み、自らマーカーを振り切ってからシュート等など、それは多種多様。「釜本」以来の本格的ストライカーの登場と熱い眼差しを送る関係者も多い。

自身としてはプレー面において、どの位置にボールを置くのか、どのスペースでボールを受けるかといった【間合い】、さらには動き出し・動き直しによる相手DFとの駆け引きをしっかり行うこと。そしてゴールに向かう姿勢を常に持つことを重要視しているという。

また、ポストプレイからのターンを得意としており、某スポーツ新聞は「大迫ターン」と名付けている。ターンからのミドルシュートも本人が昔から気に入っているプレーのひとつだと言う。

なお、サイドでボールを受ける選手ではないため、DFのチェックがきついセンターの密集地でポストワークを行うことの方が簡単だと語っている。ワントップの方が相手DFとの駆け引きを行うスペースが多いので愉しいとのこと。