田中 順也
Junya Tanaka

豪快な左足とインテリジェンスを駆使してゴールネットを揺らす点取り屋。

日本人FWにしては珍しく、非常にシュートレンジが広く、ニアサイドで味方のパスに合わせる形よりも、ファーサイドでボールを受け取り、そこから強烈な左足を振り抜くプレーを好む。

2011シーズンの柏レイソルでは、守備時にはトップ下の位置に入り、相手のボランチをマンツーマン気味でチェックする役目をこなした。運動量、献身性、戦術的柔軟性など、ゴールを奪うこと以外でもチームに貢献できる能力を持っている。

2009年の順天堂大学在籍時に特別強化指定選手として柏レイソルの一員となり、9試合に出場。翌年には晴れて正式加入し、J2の舞台で6得点をマーク。

2011年には体調を崩す時期もあったが、ネルシーニョ監督から寵愛を受けてチームの主力FWに成長。MVP級の働きを見せたレアンドロ・ドミンゲスに次ぐ13得点を記録（J1での成績）するなど一躍時の人になった。また、同年には、Jリーグでの活躍が認められる形で、2011年9月にW杯アジア3次予選を戦う日本代表メンバーにも選ばれた。

課題は自分の得意とする流れに持っていけなかった場合に一気に存在感を失ってしまう点にあり、2012年も徹底マークに苦しむ形で序盤は不振に陥った。チームのシステム変更（自身はトップ下を主戦場に）により助けられたが、弱点を露呈する形となった。

2014年ワールドカップのメンバーにも選ばれなかったものの、夏には日本を飛び出し、ポルトガルの強豪スポルティング・リスボンと契約を果たし、9月のウルグアイ、ベネズエラ戦に向けた代表に招集されるとともに、インサイドハーフの左というポジションでスタメン出場を果たした。

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