大竹 洋平
Yohei Otake

FC東京の下部組織出身で、2008年のトップチーム昇格早々、高校の卒業式があったヴィッセル神戸とのJ1開幕戦でいきなりデビューを飾った早熟のレフティ。

キープ力があり、狭いスペースでもちょこまかとドリブルで突破、さらにパスを通すこともできるテクニックの高い選手。子供のころから研究していたという、同じ左利きの中村俊輔を彷彿とさせ、プロ1年目からセットプレーを担当。キックの精度では同年代で東京ヴェルディ育ちの河野広貴に負けない自信を持っており、「相手の逆を突くことがサッカーの面白さ」と語る。

「FC東京のメッシ」という愛称もあってか、2009シーズンはバルセロナでのメッシと同じく背番号を30から19へ変更。ただ、以降は大きな怪我もあって初年度のインパクトを越えられず、2011年にセレッソ大阪、2013年には湘南ベルマーレへ期限付き移籍。湘南ではシーズン終盤の11月に右ひざ前十字靭帯断裂の重傷を負ってしまったが、それまでのプレーが評価され完全移籍を果たした。

湘南がJ2で圧倒的な強さを見せた2014シーズン、8月に復帰すると後半戦の13試合に出場。アグレッシブな「湘南スタイル」の中で活動量も増え、2シャドーの一角で負傷前より進化した姿を見せている。

FC東京U-18時代の2007年、Jリーグユース選手権で優勝。同期には椋原健太や廣永遼太郎、宮阪政樹、さらに湘南でチームメイトになった岡田翔平などがいた。