酒井 高徳
Gotoku Sakai

U-15～19日本代表歴があり、ドイツ人と日本人のハーフでアメリカ生まれという異色の経歴を持つ。

豊富な運動量と日本人離れしたフィジカルを武器に、スピードのある攻め上がりでチャンスを演出するサイドバック。また、DF/MFならどこでもこなすユーティリティー性も備えており、数々の指揮官から重宝されている。

ニューヨークで産声を上げた後、2歳で新潟の三条に移り住むと、高校よりアルビレックス新潟の下部組織に入団。飛び級でU-19日本代表に選ばれ、2008年には2種登録ながらトップチームの背番号も貰った。その後は、2009シーズンから同チームのレギュラーポジションを掴み、瞬く間にJリーグを代表するサイドバックへ成長すると、将来性を大きく買われる形で11/12シーズン途中にシュトゥットガルトへ。当初はバックアッパーが定位置に思われたが、元イタリア代表DFモリナーロの怪我がチャンスとなり、左サイドバックで起用されると、期待以上のパフォーマンスを披露。モリナーロ復帰後は右サイドバックとしてプレーし、リーグ後半戦に息を吹き返したシュトゥットガルトの原動力となった。

代表レベルでは、ユース代表を経て、2010年1月のイエメン戦で日本代表初招集。2010年W杯はサポート要員として本大会もチームに帯同。2011年アジア杯では23人のメンバーに選出され、カタール入りもしていたが腰痛の悪化により初戦前日なって急遽、森脇良太(広島)との変更を余儀なくされた。

その後、2012年ごろから両サイドバックのバックアッパーとして積極的に招集されるようになり、11月のオマーン戦ではW杯予選初出場。後半途中から左サイドバックとして起用されると、岡崎の決勝点を呼び込むクロスボールを供給し、評価を高めた。

なお、日本人とは思えない風貌から、新潟の同僚であるチョ・ヨンチョルとは「お互い日本語が通じないもの」と考えていた様子。