本田 拓也
Takuya Honda

中盤の底で攻守においてチームの基準点となるボランチ。

アンカーなど中盤の守備的なポジションでいわゆる相手の攻撃をクラッシュする潰し屋タイプ。相手にとって嫌らしいファウルもできる日本で数少ない選手だが、技術としての特長はむしろ攻撃面であり、低い位置からの落ち着いた組み立てに加え正確なロングパスも得意としている。

桐光学園高で注目を浴び、J2クラブからオファーがあったものの法政大に進学。大学時代にU-21日本代表へ選出されると、2008年に清水エスパルスへ加入。2006年に特別指定選手としてプレーしておりそのとき感じたチームの雰囲気の良さ、そして高校の2年先輩である藤本淳吾がいたことも清水を選んだ理由だったという。

プロ入り1年目から大活躍とは行かなかったが、反町康治監督のもと北京五輪へ出場。その後クラブでも徐々に存在感を増し、主力となった2010シーズンの活躍が評価され、アルベルト・ザッケローニ監督がアジアカップ2011に向けた日本代表メンバーに招集。グループステージのサウジアラビア戦で記念すべき代表初キャップを飾り、大会優勝も経験した。

2011シーズンから鹿島アントラーズへ完全移籍するも、開幕直後に負傷。結局手術を行い1年目の出場が3試合にとどまると、2年目以降も定位置を掴めず、2013年7月に清水復帰を決断した。

2014シーズンは熾烈な残留争いを演じた後半戦にボランチのレギュラーとしてチームを牽引。10月という異例の時期から副キャプテンを務めチームを残留に導くと、2015シーズンにはキャプテンに就任した。