太田 吉彰
Yoshiaki Ota

日本代表歴を持つ高機動型アタッカー。

日本人選手の中ではトップクラスの（マラソン選手並と評される）スタミナを武器にピッチを駆け回り、相手の嫌がるエリアへの侵入を繰り返すプレーが特徴的で、一瞬のスピードやスマルカメント、得点感覚にも秀でる。

また、ベガルタ仙台に移籍後、手倉森監督の下でプレーしたことより、様々な課題が解消。一本調子だった守備は、相手の出方を伺えるまでに成長し、また攻撃でも縦一辺倒ではなく、中央に切れ込む動きを増やしたりとプレースタイルを広げることに成功している。

若い頃はそのスピードと積極果敢なドリブル突破を武器とした、「サイドの専門家」としての印象が強かったが、2006シーズンのジュビロ磐田では本格的に（ユース時代以来となる）トップ下のポジションも経験。これにより、シュート意識や得点力が向上し、2007年には代表にも招集され、アジアカップ代表メンバーにも登録された。その後、2010年に入団したベガルタ仙台ではFWとしても起用され、シーズン序盤戦の躍進を支えると、2011シーズンにはスーパーサブ的な役回りでもチームに貢献。2012シーズンには右サイドのレギュラーを担う。

なお、2009年に磐田を退団後、ヨーロッパ移籍を模索するも叶わず、短期間ながら無所属の時期を経験したことがあるが、本人は「あの挫折で大きくなった」と振り返っている。