キーラン・リチャードソン
Kieran Edward Richardson

左利きの技巧的なMF/DF。左足からの正確なロングパスと、巧みなボールキープを持つ。しかし組立のセンスはなく、DFラインからのパス出しはいま一つ。ムラはあるが、当たった時のFKは強烈。08/09シーズンのタイン=ウェア・ダービーではFKを決めている。

2001年までウェストハムに所属していたが、プロ契約の前にマンチェスター・ユナイテッドに移籍。瞬く間にユースチームの中心となり、チームを8年ぶりのFAユースカップ優勝に導いた。彼が才能を鮮やかに発揮したのは04/05シーズン。レンタル移籍先のWBAで、クリスマスには最下位にいたチームを見事に降格から救った。その活躍からイングランドU-21代表とフル代表両方に召集され、デビューのアメリカ戦では直接FKを含む2点を決めた。マンU復帰後もそれなりに出場機会を得ていたが、もったいなかったのは精神面の未熟さ。ときに傲慢なふるまいでサポーターの非難を呼び、チーム内での立場を自ら悪くしてしまった。

07/08シーズンからサンダーランドに移籍、怪我に苦しみつつも、継続的に試合に出場している。09/10シーズンから左サイドバックとして起用され始め、10/11シーズンには背番号3を着用。本格的にサイドバックを担当することとなった。