乾 貴士
Takashi Inui

18歳でU-21代表入りを果たし話題となったドリブラー。

俊敏性と技術を生かしたトリッキーなドリブルをはじめ、スルーパス、キックに引き出しの多いテクニシャンであり、多彩なフェイントやノールックパスなど魅せるプレーが得意。高校時代には50mドリブルを始めとする逸話も多い。

セゾンFC時代に野洲高監督となる岩谷氏に指導を受け、高校時代にはセクシーフットボールの中心として2年時に選手権優勝を果たす。上記のように学生時代で早くもU-21代表に選出されており、卒業後は横浜F・マリノスに入団。2008年夏にセレッソ大阪に移籍したことで出場機会を獲得し、香川真司とのコンビで大きな活躍を見せ、評価を高めた。2009年のJ1昇格の立役者となり、多くのセットプレーも担当したほか、ドリブルの才能だけに頼るのではなく守備もしっかりこなす運動量を手に入れチームプレイヤーとして成長した。

2009年にはフル代表に招集され、2013年のコンフェデレーションズカップのメンバーにも選ばれている。2014年のホンジュラス戦では代表での初得点を決めた。2015年にはアジアカップにも出場。技術の高さは誰が見ても明らかであるが、「サムライブルー」では厚い2列目の層に阻まれなかなか継続的に使われることがなく、結果に繋がらなかった。

2011年8月には初の海外移籍を決断し、ドイツ2部に所属していたボーフムと契約。初年度に1部昇格を成し遂げることはできなかったものの、アイントラハト・フランクフルトへの移籍を果たし、ブンデスリーガに挑戦。初年度はレギュラーとして6得点を決める活躍を見せるも、2年目は厳しいマークに苦しみ結果が出せず、サブに降格。3年目には再び定位置を獲得し、2015年アジアカップのメンバーに選出されている。

2015年8月、スペイン1部のエイバルヘ移籍。30万ユーロという移籍金はエイバル史上最高額である。