山口 蛍
Hotaru Yamaguchi

セレッソ大阪の下部組織が輩出した、最高クラスのセントラルハーフ。セレッソ大阪の育成サポートクラブ「ハナサカクラブ」の1期生。

上背はないがボディバランスに優れ、無理も利く体のため競り合いや相手を背負いながらのボール奪取など、対人戦で強さを発揮。また、ユース時代にはFWと攻撃的MFの両役をこなしていた経歴（サテライトではDFとしてもプレー）もあるように、攻撃センスも高く、機を見た飛び出しも武器とする。

典型的な“ボックストゥボックス”タイプの選手で、そのボール奪取からチャンスメイクまでを一人でこなす。一撃必殺のスルーパスが得意な方ではないが、キックの精度も高く、フリーキックを蹴ることもある。また、運動量に関しては大きな自信を持っている。

五輪代表ではセレッソでの役割との違いに苦しんだ時期もあるが、最終的に克服し守備ベースのボランチとして相手の攻撃の芽を摘み最初のパスを出す役として一皮向けた。

J1年目の2009シーズン、ブラジルへ短期留学を経てJ2第45節（対愛媛FC戦）でリーグデビュー。その後はなかなか出場機会に恵まれなかったが、2011シーズンから出場試合数を伸ばした。

U-16～U-23日本代表歴あり。2012年ロンドン五輪では不動のレギュラーとしてベスト4に大きく貢献。2013年には日本代表にも招集され、11月の海外遠征ではオランダ、ベルギーとの強豪国との2試合でザッケローニ監督の信頼をしっかりとつかんだ。

柿谷曜一朗や扇原貴宏とともに2013年のセレッソ大阪を引っ張り、チームの4位に大きく貢献した。

2014年シーズンからはセレッソ大阪のキャプテンに就任。キャプテンの就任については契約更新交渉の際に自ら希望したという。ちなみに、下部組織出身者からのキャプテンは同クラブ初のことである。

またこの年、登録名を「螢」から「蛍」へと変更しているが、本人曰く『なんで？って思う人いるやろけど最初から蛍が正解やったからね』とのこと。

大の海外サッカー好きで、夜中の試合でも起きて見ている。憧れの選手はチリ代表アルトゥロ・ビダルだそう。

ウイニングイレブンについて問われた山口は「最近ではあまりしない」とコメントしており、自身の能力については「スタミナだけMAXにしておいてください」と答えている。

父親思いの選手として知られており、2013年末には車をプレゼント。なお、父親とは『LINE』で連絡を取り合い、その父親のトーク画面の名前の欄には「ほーすけ」と書かれていた。