森脇 良太
Ryota Moriwaki

広島ユース出身、元日本代表DF森山佳郎の系譜を継ぐお調子者にして魂の右サイドバック。

テクニックも身体能力も本業の守備さえプロレベルでは並だが、ウィークポイントは運動量と図々しさ…ではなく気持ちの強さで凌駕。DFながらキックフェイントの後に左足から放たれるシュートはFW顔負け、J屈指の精度を誇る。その性格からポカは多いが一方で土壇場での活躍も目立つ、愛すべき選手である。

愛媛FCでの武者修行を終えて復帰したペトロヴィッチ体制の広島では右ストッパー、右ワイド（たまに左サイド）で併用され、超攻撃的なスタイルを槙野らと共に後方から牽引。優勝を置き土産に、2013年に柏木、槙野に続いて恩師ミシャ監督率いる浦和レッズへ加入した。なお、前述の二人の存在が移籍の要因の1つとなったのは間違いないが、決断については相談せずに自分自身で行ったという。背番号46は誕生日が理由とのこと。

年代別代表の経験はないが、2010年暮れ、アルベルト・ザッケローニ監督によるアジア杯登録メンバー50人に名を連ねた。23人のメンバーには選出されなかったが3バックのストッパーとウイングバック、4バックの右サイドバックに対応出来る森脇に対するザッケローニの評価は低くなかった模様で、練習要因として大阪合宿に参加。年が明けて日本代表の初戦前日、酒井高徳(新潟)の負傷離脱により急遽追加招集される運びとなった。

本大会では代替のバックアップ要員であり、フィールドプレイヤーで唯一出番を得られなかった。しかし持ち前の明るさを発揮。不可解な判定には誰よりも激しく抗議し(ただし全て日本語)、味方の得点や勝利した際には誰よりも早く駆け付け、ミスをした仲間にはおどけて懸命に励ますなど、ムードメイカーとしてチームを盛り立てた。その行動はたびたびカメラに映し出され、ごく一部で話題となった。