青山 敏弘
Toshihiro Aoyama

2014年ブラジルW杯の日本代表、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督から「チームのエンジン」と評された豪傑。

若い頃から筋力トレーニングを欠かさず“鋼の肉体”を作り上げ、力強いボール奪取から瞬時の判断でダイレクトパス、積極的な攻め上がりからロング、ミドルシュートを放つダイナモへと成長した。一般的に“潰し屋”と思われることが多いが、元々はトップ下やサイドでもプレーしており、一発で状況を変えるパスセンスも秀逸だ。また、メンタル面でも高い評価がされており、とにかく熱い。サンフレッチェ広島ではキャプテンも務めた。

その一方、筋肉質で妥協を許さない性格ゆえ怪我の多さが難点となっている。若い頃は怪我や好不調の波が激しく、やや消える時間帯も多かったがその点は改善されている。

2006年、ペトロヴィッチ監督の下で定位置を得ると、U-21代表としてドーハ・アジア大会のメンバーに選出。北京五輪の代表候補にもピックアップされた。クラブでは森崎和幸とコンビを組み長く中心選手として活躍。遠藤保仁の後継者候補としてA代表へ推す声も根強かったが、怪我などもあり、なかなかお呼びが掛からなかった。しかし、ザッケローニ体制の途中に評価を高め、2014年W杯のメンバーに選ばれている。

ちなみに小学生時代、テニスで全国大会に出場した経験あり。それでも中学時代はサッカーを選択したという。フィギュアスケートの高橋大輔は幼馴染で保育園、小学校、中学校での同級生。

2002年、作陽高校2年生の時に「幻のVゴール」が誤審で認められず、高校選手権岡山県予選決勝​で敗退している。