森重 真人
Masato Morishige

2006シーズン、福岡との「九州ダービー」で先発出場し、プロデビュー。終始、集中力を切らさぬ気持ちの入ったプレーで活躍し、シャムスカ監督に「素晴らしいパフォーマンスだった」と言わしめた。いわゆるアンカー的なボランチであったが、2008年にはDF登録へと変更しセンターバックを本職に移している。

激しい守備は時にラフプレイとしても語られてしまうことも。2010シーズンの名古屋戦でも肘鉄を食らった闘莉王は報復行為をした上で「あいつ（森重）はいつもやっている。彼が成長するためにも、やっちゃいけない」と苦言を呈し、監督ストイコヴィッチも「大分の頃からあいつは汚い」と同調した。

元々MFであることからセンターバックになってからも攻撃参加を得意としており、セットプレーでの高さ、さらにセットプレー時の長距離砲も飛び道具として機能。2012年1月1日の天皇杯決勝では30メートル級の無回転FKを決めている。

視野の広さや展開力に優れるというよりは、高いテクニックをベースに小器用なキックで相手の読みを外してボールを通す組み立てが得意。

大分時代から日本人ディフェンダーとして屈指の強さ・高さを誇っていたが、FC東京移籍後にはメンタル面も強化され2013年にフル代表デビュー。

CBは吉田麻也、今野泰幸の2人をほぼ固定していたザッケローニからも高い評価を得るようになり、2014年ワールドカップ第1戦コートジボワール戦では先発出場を果たした。大会後に就任したハビエル・アギーレ監督からの評価も高く、吉田とのコンビは定番のものとなった。