ラフィーニャ
Rafael dos Santos de Oliveira (Rafinha)

スピードとドリブルテクニックを併せ持ち、自らシュートに持ち込めるだけではなく、前線でのタメも作られるストライカー。

小柄であるが当たり負けしない強さ、運動量を持ち合わせる。苦しい時にチームを支える、ロングボールからの裏への抜け出しや数人に囲まれてもボールを保持できる抜群のキープ力も特筆に値する。ただ、精神的な弱さがあり、相手ディフェンダーから激しいチャージを受けると、我慢しきれずにイライラしてしまうことが多々ある。

2007年にアビスパ福岡にレンタルで所属するも、当時はチャンスが与えられずに帰国。2010年に再来日すると、加入したザスパ草津で活躍。本職のFWだけではなく、左サイドハーフとしてもプレーし、チームの主力としてフル稼働。そのパフォーマンスが認められ、2011シーズン途中にはアドリアーノの後釜を探していたガンバ大阪にローンで加入。2試合連続でゴールを決めるなど、すぐにチームにフィットできる順応性も見せた。

「持ち込むまではいいがシュートを強引に打ちすぎ」というのがJ2時代の評価であったが、ガンバでは途中加入ながら二桁得点をあげJ2時代からの成長を伺わせた。ラフィーニャがガンバへ移籍したことで草津の10番を背負った選手は全員が1年程度でチームを離れておりくしくもジンクスに従った格好になった。

その後、2012シーズン序盤は、勝ち点を獲得できないチームにおいて、唯一の得点源として活躍するが、J1初年度に比べてマークが苦しくなったこと、コンディション不良に陥ったことなどが起因し、徐々にパフォーマンスが低下。「厳しいチェックを受け、イライラを募らせ、空回りなプレーに終始する」という試合も日に日に増え、佐藤晃大にポジションを奪われる形でベンチ要員に。6月30日には契約解除となり、7月にはKリーグ・蔚山現代FCへの移籍を決めた。