キム・ジンヒョン
Kim Jin Hyeon

Jリーグでもトップクラスの実力を秘める韓国代表ゴールキーパー。

キャッチング技術と反射神経、ポジショニングなどどれをとってもJ最高峰のレベルを誇り、さらに、足元の技術やキック力も備えるという才能の宝庫。周囲を驚かすビッグセーブを誇る一方で、時折信じられないような“大ポカ”を見せることも。また、前へ出る判断力はやや鈍く、守備範囲は広くはない。

若かりし頃はやや気性が強すぎることでカードを不用意にもらうこともあったが、メンタル面にも落ち着きが表れ、年々安定感が増している。

小学生時代にGKの練習を始めて以降も足元の技術は磨きをかけ続け、高校時代にはFKで9得点をあげるなどキッカーとしても活躍。その精度の高さは、セレッソ大阪のクルピ監督が「フリーキッカーを任せてみたい」と語ったほどである。実際に、2013年のファン感謝祭ではフリーキックを披露している。

練習生を経て、2009シーズンにセレッソ大阪の一員となった当初は日本語でのコミュニケーションが出来ないことからその実力を不安視されたが、プロ1年目にして1997年以来となる外国人GK開幕スタメンを勝ち取る。その後、飛ぶ鳥を落とす勢いで勇躍。シーズン途中には、ヘッドギアを身につけなくてはならないほどの怪我を負ったが、チームをJ1昇格へ導くスーパーセーブを連発した。J1初挑戦となった2010シーズンは半月板を損傷する大怪我を経験したが、復帰するやいなや日本のビッグクラブ相手にもその能力が通じることを証明してみせた。

2013年のJ1でセーブ数、セーブ率が最も高かった。

また、U-20韓国代表歴もあり、2007年のワールドユースでは正GKを務めた。2015年アジアカップは守護神としてチームの準優勝に貢献した。

愛称は“キムラ”。