永井 龍
Ryo Nagai

セレッソ大阪ユース出身のリアル・ストライカー。

自身が「ドリブルやパスには魅力を感じなかった。ゴールすることが素直にカッコイイと感じたからFWになった」と振り返るように、少年時代からFW一筋。技術面で「泥臭いゴールに憧れる」と話しており、ゴールに対する執着心やフィジカルの強さは当世代では最高クラス。

U-16時代から日本代表に名を連ね、AFC U-19選手権2010でもゴールを記録。鋭いターンからの強シュートを披露するなど、これまでの日本人ストライカーにはない迫力を感じさせた。同年のSBS国際ユース大会ではスペインU-19代表相手に2ゴールをあげている。

2010シーズンには、天皇杯ではあったがプロ初得点もマーク。翌シーズンにはJリーグでのデビューも果たした。しかし、その後は続かず、出場機会を掴んでも満足のいく結果が残せない日々が連続。最終的にはリーグ戦でのゴールを挙げられぬまま、2012シーズン途中にはレンタル移籍でオーストラリアのパース・グローリーに放出させられた。

ちなみに、綺麗に割れている腹筋には大きな傷跡が残っている。これは、中学一年生の時に対戦した相手選手の膝が腹部に直撃して負ったもの。本人は「当時は腹筋が弱かったため、手術までするハメになってしまった。ここから腹筋を鍛える必要性を強く感じた」と当時を振り返っているが、後に「誰にも負けない」と豪語できるまでに成長したフィジカルの強さはこの大事故がきっかけであった。

なお、自他共に見られる鍛トレ好きだが、一時鍛え過ぎたために速筋をつけるトレーニングに見直し。2012シーズンのオフからFリーガーである兄と共に練習メニューを変え、ウェイトを少し落としてアジリティーを強化する方向に変えている。

オーストラリアでのプレー経験から英語が話せ、ディエゴ・フォルランなどとも英語で会話している。