遠藤 航
Wataru Endo

17歳という若さでU-19日本代表に飛び級招集されただけではなく、レギュラーまで務めた早熟の才能。

対人戦の強さは同年代の日本人DFの中でもトップクラス。178cmとセンターバックとしては決して大きいとは言えないが、高い跳躍力と空中戦での駆け引き、そして自分よりフィジカルに恵まれた選手に対しても臆することなく競り合いを挑む強気の姿勢で弱点を補う。

キックの技術に優れるため、所属の湘南ベルマーレではPKを担当。2012、2014シーズンにDFながら7得点を記録している。攻撃性能自体も高く、選手が次々と飛び出していく「湘南スタイル」では最終ラインからの攻撃参加が度々見られる。

2010シーズン、湘南ベルマーレで2種登録され、J1でいきなり6試合に出場。翌2011年にトップ昇格を果たすと、若くしてキャプテンを務め、3バックの中央でラインを統率。インサイドキックなど高いキックの技術も発揮し、正確なロングフィードやサイドチェンジ、さらにはPKのキッカーも務めた。

チームが再びJ1へ戻った2013年は、開幕を控えた2月に長期離脱。夏に復帰して以降は3バックの右でレギュラーとしてプレーし、その後もこのポジションが定位置となっている。

世代別代表の常連であり、2016年のリオデジャネイロ五輪に向けた日本代表にも定着。同代表を率いる手倉森誠監督のもとではアンカーなど中盤で起用されることが多い。