カルロス・バッカ
Carlos Arturo Bacca Ahumada

コロンビア代表経験を持つストライカー。2014年W杯メンバー。

体格良くいわゆるゴリゴリ行くタイプのプレイヤー。強烈な右足と優れた得点能力が武器。ストライカーらしいストライカー。パスセンスがあるタイプではないが、足元の技術、スピード、運動量、空中戦、シュートテクニックを兼ね備えた完成度の高い選手。

コロンビアやベネズエラのリーグで経験を積んだ後、2012年1月にベルギー1部クルブ・ブルッヘへ移籍。25歳にして初の海外挑戦だったが、1年半で計31ゴールを決める活躍をみせた。13/14シーズンにはセビージャへとジャンプアップ。ここでもシーズン21ゴールと猛威を振るいチームのUEFAヨーロッパリーグ制覇にも貢献。わずか1シーズンでリーガでも屈指のFWと評価されるまでになった。

バッカはセビージャを復活させたウナイ・エメリ―監督に対して全幅の信頼を置いており、またMFイヴァン・ラキティッチ（14/15シーズンからバルセロナへ移籍）についても、「ピッチ上のリーダー、キャリアにおいて最高の時にある」と褒めちぎっていた。

子供の頃からフットボールに囲まれた環境で育ったそう。なんでも父親が大のフットボール好きだそうで、いまだに地元プエルトで草？サッカーに興じているとか。また、試合にも連れて行ってもらったそうで、プロ選手になるのはとても苦労したけれど、そうなれたことは神に感謝しているという。

コロンビア北部の港町プエルトにある自宅はカリブ海まで徒歩5分の距離にあるそう。あのファルカオもコロンビアの大西洋側出身であり、そのことについてはカリブ海がゴールハンターを生み出すようだねとも語っている。コロンビアにはとてもいいストライカーがいるし、幼い頃から得点することには興奮するもので、小さい頃からFWをやることは普通だよとも。

2009年、22歳にしてプロデビュー。それまではバスでチケット販売をしていたという。なんでも初出場で得点を決めたそうで、誰もバッカを知らなかったがその日で人生が変わったと語っている。プロになったことでバランキヤとプエルトを結ぶバスで働くのを止めることができたという。貧しい人々にとって人生は楽でななく、働かなくてはならないんだとも話している。つらい時期に支えになったのは家族、そして妻だと話している。なんでも付き合っている頃にはジュニオールへのトレーニングに通う交通費を賄ってもらったこともあるそう。そして、とても信心深い人間でもある。その理由は神がフットボーラーになる素質と道筋を与えくれたからだそうで、ゴールの度に空を見上げるのもそのためだと話している。

2010年のボリビア戦で代表デビューするとともに代表初ゴールも記録。その舞台でプレーするのが夢だったと語っていた（2014年ブラジル）ワールドカップのメンバー入りも果たした。